歴史 伝統 文化

誇りととともに未来へ受け継ぐ

地名の由来

六ヶ所村は、明治の町村制施行で六か村が統一して誕生した村です。古来、この地は名馬の産地として知られており、鎌倉時代に『生食(いけづき)』という名馬が、源頼朝の軍馬となりました。

村のそれぞれの地名が馬に由来するという伝記が200年ほど前の文献に残されており、馬の出たところが「出戸(でと)」、身丈が鷹待場の架のようだったので「鷹架(たかほこ)」、背中が沼のように平らだったので「平沼(ひらぬま)」、尾が斑になっているので「尾駮(おぶち)」。さらにその馬に鞍を打ったので「倉内(くらうち)」、鎌倉へ引き渡すために泊まったところが「泊(とまり)」となったと伝えられております。

縄文遺跡

ここ六ヶ所村には富ノ沢遺跡や大石平遺跡など、145ヵ所もの遺跡があります。青森県内でも最大級の集落跡と思われる遺跡、富ノ沢遺跡は4700年前から4000年前にかけて、約500軒からなる大集落であったと考えられています。また、縄文後期の大石平遺跡からは、集落跡とともに、子供の手形や足形などが発見されています。これらの遺跡は、縄文の暮らしを知る上で大変貴重な資料です。

神楽

六ヶ所村には各集落に古くから伝わる神楽があります。大きく分けると太神楽と山伏神楽がありますが、そのなかでも早池峰系や能舞などいくつかの系統に分かれており、集落ごとに違います。神楽は、祭りの日に神社に奉納されるほか、正月には家々を祈祷してまわります。この伝統文化を守るため、村では神楽を無形文化財に指定し、保存会の人々が次の世代へと継承します

伝統芸能

六ヶ所村では、村の歴史や文化的な資源を保存・継承しています。神楽などの伝統芸能は、泊、出戸、戸鎖、千歳、千歳平、平沼、倉内、中志に伝えられており、各地区の保存会によって守られ、子どもたちへと受け継がれます。

村内各地区の神楽や獅子舞を他の地区の人たちにも知ってもらい、保存会同士の交流を深めるために、毎年冬には民俗芸能発表会が催されます。発表会では、各地区の保存会や子どもたちの舞が披露され、村民に親しまれています。

文化交流

六ヶ所村では、文化交流プラザ「スワニー」や公民館を活用し、外国語教室をはじめ、茶道などだれもが参加できる文化教室を実施しています。また、ふるさとを見つめ直し、地域づくりに役立てるため、講師を招いて講習会「郷土大学」を開催し、村民が村の魅力を再発見し、地域に誇りをもてるよう活動を支援しています。そのほか、スワニーに隣接する村民図書館は、誰でも自由に図書を閲覧することができ、その蔵書数は年々増加しています。

国際交流

村では、友好都市であるドイツ・ヴァーレン市や、友好交流を続けている韓国・襄陽(ヤンヤン)郡と文化・ホームステイ・スポーツ交流をしているほか、子どもたちにオーストラリア・アメリカでのホームステイ体験を提供しています。

また、村に居住する外国人研究者や家族との交流も増えており、「国際教育研修センター」を拠点に、フランス語・ドイツ語・韓国語などの語学教室や料理教室、異文化交流フェアなどさまざまなイベントが開催され、多くの村民が交流を楽しんでいます。

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